通常、スタイルシートは、cssファイルとして別ファイルで管理します。
しかし、1つのHTMLファイルでしか使用しないスタイルの場合、特別にCSSファイルを用意すると管理が面倒になる可能性があります。その場合は、HTMLファイルのheadタグ内に、スタイルを記述することができます。
HTMLファイル内でスタイルを指定する方法には、headダグ内のstyleタグ内にまとめて記述する方法と、それぞれのタグ内に、style属性を追加して記述する方法があります。
スタイルシートの種類がCSSであることを明示する
HTML4.01 / XHTML 1.0文書では、headダグ内のmetaタグで、以下の表記を追加して、スタイルシートの種類がCSSであることを明示する必要がありましたが、HTML5 では、不要になりました。
HTML4.01の場合
<meta http-equiv="default-style" content="text/css">
XHTML 1.0の場合
<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css" />
headダグ内のstyleタグ内にまとめて記述する
、headダグ内のstyleタグ内にまとめて記述できます。HTML5では、「type="text/css"」の記述は、省略できます。
styleタグを記述する位置
styleタグは、headタグ内に記述します。
<html>
<head>
...
<style type="text/css">
...
</style>
...
</head>
<body>
...
<body>
</html>
styleタグ内にスタイルを記述する例
cssに対応していないブラウザでは、styleタグ内に記述した文字列がそのまま表示されてしまうので、コメントタグ 「<!-- 」「-->」で囲う必要がありました。現在では、その配慮は、必要ありません。
複数のスタイルを指定する場合は、「;」で区切ります。
cssに対応していないブラウザに配慮した記述
<style type="text/css">
<!--
h1{background-color: yellow;
font-size: 24px}
.sample01{color: cyan}
#title{font-size: 24px}
-->
</style>
Html5,css3に対応していないブラウザに、Javascriptで対応させる方法があります。Html5,css3移行期に使用されていました。
HTML5での記述(HTML5では、「type="text/css"」の記述は、省略できます。)
<style>
h1{background-color: yellow;
font-size: 24px}
.sample01{color: cyan}
#title{font-size: 24px}
</style>
style属性の値として記述する
スタイルを指定したい要素に、style属性を設定する方法で、「style="プロパティ:値"」のように、引用符(「"」または「'」)をつけて記述します。
<h1 style="background-color:yellow">サンプル</h1>
外部スタイルシートに記述する
通常は、HTMLファイル内には、スタイルを記述せず、外部スタイルシートを使用します。HTMLファイル内にスタイルを記述しないことで、HTMLファイル内の内容が理解しやすくなるとともに、何度もスタイルを記述する必要がなくなります。
外部スタイルシートを使用する場合は、 headタグ内でlinkタグを使用して、スタイルシートの場所を明示します。
href属性に、スタイルシートのフルパスを入力します。外部スタイルシートの場所は、トップディレクトリ直下にcssフォルダを作成し、そこに格納するのが一般的です。
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="style.css">